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安川電の19年2月期、純利益下方修正、半導体の設備投資減で

2018/10/10 20:30
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安川電機は10日、2019年2月期の連結純利益が470億円になりそうだと発表した。従来予想を30億円下方修正した。決算期変更で前期と単純比較ができないが、最高益は維持する。半導体メーカーが設備投資を先送りし、米中貿易摩擦で企業が投資を様子見している影響がでる。幅広い機械に使われ裾野が広いモーターで、減速感が強まっている。

同日会見した村上周二専務執行役員は下方修正の理由について「期初には想定していなかった半導体関連の調整が大きく、中国の投資見合わせもある」と説明した。

売上高は4980億円、営業利益は590億円とそれぞれ120億円、65億円下方修正した。営業利益の下方修正額のうち、6割強をモーションコントロール事業が占める。同事業は半導体製造装置や工作機械など様々な産業用機器に搭載するサーボモーターを含む。

モーションコントロールの6~8月の受注は前年同期比11%減となった。7四半期ぶりの減少となった3~5月(同1%減)に続く減少で、減少幅も広がった。市況低迷などで得意先のサムスン電子が設備投資を抑制しているほか、当初から一定程度は見通していたとはいえスマートフォン(スマホ)関連など中国を中心とする顧客企業の動きも鈍い。

貿易摩擦は米中が応酬を続けており、「企業はどのタイミングで、どの地域に投資すればよいか見極めかねている」(村上氏)という。一方で「中国では人件費上昇への危機感は強く、自動化投資への意欲は衰えていない」(村上氏)と、下期は様子見だった案件が徐々に動き出し、緩やかに回復するとみている。

発表前の営業利益の市場予想平均(QUICKコンセンサス)は約650億円で、下方修正で大きく下回ることになる。「減速は織り込み済みとはいえ、600億円を割り込むとは意外」(国内証券)との見方だ。

下方修正を受け、市場では「機械需要拡大のサイクルが終盤に向かっており、当面は明るい材料に乏しい」(野村証券の野口昌泰氏)、「19年の前半も厳しい可能性もある」(クレディ・スイス証券の黒田真路氏)と先行きに懸念を示す声が出てきている。

10日発表の18年3~8月期の連結決算は売上高が2482億円、純利益が260億円と上期として過去最高だった。

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