2018年10月17日(水)

日立物流、国際輸送で同業と提携 中国向けなど強化

サービス・食品
2018/10/10 18:15
保存
共有
印刷
その他

日立物流は10日、東証1部上場で中堅物流のエーアイテイー(AIT)と資本業務提携すると発表した。子会社とAITとの株式交換を通じて、AITの発行済み株式の約20%を保有する。AITは中国などとの間の国際貨物輸送に強みを持つ。日立物流は提携で主力の倉庫運営受託などに加えて国際輸送を補強し、物流全般を丸ごと請け負える体制を整える。

提携を発表したエーアイテイーの矢倉英一社長(左)と日立物流の中谷康夫社長

同日付で提携契約を結んだ。資本提携では日立物流の完全子会社で日中間の貨物輸送などを手掛ける日新運輸(大阪市)とAITが株式交換し、AIT株を日立物流に割り当てる。日新運輸はAITの完全子会社となる。株式交換は2019年3月1日に発効の予定。

業務面では日立物流が強い倉庫運営とAITの国際貨物輸送を連携させて、需要獲得を進める。AITは海上コンテナ輸送で荷主と船会社との仲介や通関手続きなどを担い、中国からの輸入では有数の規模だ。海上コンテナ輸送で日立物流とAITの取扱数を合わせれば「業界トップ3に入ってくる」(日立物流の中谷康夫社長)という。

AITが日新運輸の輸送分も取り込み「群を抜いた取り扱い」(AITの矢倉英一社長)とすることで、スケールメリットを出す。同社は中国からの衣料品や雑貨の輸入で実績があり、メーカーや流通など大企業を含む日立物流の顧客にも利点があると判断した。

日立物流は在庫管理や梱包など倉庫運営を大手企業から受託し、発電設備や鉄道車両など重量物輸送にも強い。一方で自社に足りない機能は提携で補う戦略だ。企業向けの輸送・配送では2016年に資本・業務提携したSGホールディングス傘下の佐川急便と協力し、国際貨物輸送ではAITとの提携を選んだ。

日立物流は連結売上高7004億円(18年3月期)で、国内の物流業界では日本郵船日本通運ヤマトホールディングスなどに次ぐ大手の一角を占める。AITの連結売上高は251億円(18年2月期)。

(武田敏英)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報