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大学生の7割「就活ルール必要」 ディスコ調べ

就職情報大手のディスコ(東京・文京)が10日発表した調査で、大学生の7割が「就活の日程ルールは必要」と答えたことが分かった。経団連は9日、正式に就活ルールの撤廃を表明し、今後は政府主導での議論が始まる。日程の目安がないと就活をいつから始めていいのか分からず、「勉強に集中できない」といった不安が広がっている。

6月1日の選考解禁日に面接の受付に並ぶ就活生(東京・丸の内の三菱商事)

始めたい時期「大学3年の4月」

学生向けの調査は同社の新卒就職情報サイト「キャリタス」で10月1~9日に実施した。2019年春に卒業予定の大学生1159人から回答を得た。

就活の日程ルールについては「ルールが必要」との回答が70.7%を占めた。そのうち「今の日程ルールが良い」が24.2%、「今の日程でなくても良い」は46.5%だった。学生からは「ある程度は日程の目安がある方が就活を始めやすい」という声が多かった。

1年間留学していて現在就活中の早稲田大4年の女子学生は「大学1、2年から就活が始まってしまうと、学業もあり何をやっているのか分からない状態になる気がする。一定の時期のルールは必要だと思う」と話す。

一方で「ルールは必要ない(廃止すべきだ)」は29.3%にとどまった。ディスコの武井房子上席研究員は「帰国してから就活しやすい通年採用を求める留学生などは、日程のルールは必要ないとみているようだ」と分析する。

調査では就活の日程ルールがない場合、就活を始めたい時期を学生に聞いた。最も多かったのは「大学3年の4月」(12.2%)だった。広報解禁前の大学3年の夏のインターンシップを就活と捉えている学生が多く、その流れを意識しているようだ。次いで「4年の4月」(11.3%)、「3年の12月」(8.9%)となった。

就活を終わらせたい時期は「4年の4月」が21.1%で最多。次いで現行ルールの日程に近い「4年の6月」が19.9%だった。就活のルール自体が撤廃されれば大学1~2年から長期の就活に入る学生も出てくると予想されるが、「短期決戦だから就活に集中して頑張れるという意見もある」(武井氏)という。

当面は「6月面接解禁」を維持か

経団連は9日に就活ルールの廃止を決定した。21年春入社以降の学生を対象とするルールの作成は政府が主導となり、政府と経団連、大学側は15日に協議する。当面は3年生の3月に説明会を解禁し、4年の6月に面接を始める現行の日程を維持する見通しだ。

ディスコが同日発表した企業向け調査では、採用活動の日程ルールが変更になった場合、「優秀な学生を採用しづらくなると思う」と答えた企業は64.7%だった。「採用しやすくなると思う」の5.2%を大きく上回った。「必要な採用数を確保しづらくなると思う」も6割を超えた。

企業向け調査は9月26日から10月5日にかけてインターネット上で実施し、1302社から回答を得た。採用が長期化すれば採用にかかるコスト増も懸念され、人材争奪はますます激しくなりそうだ。

(潟山美穂、小柳優太)

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