2018年12月14日(金)

国営海運最大手ビナラインズ ベトナム北部に大型ターミナル 340億円投資
中国からの生産移管にらみ

東南アジア
アジアBiz
2018/10/10 20:00
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【ハノイ=大西智也】ベトナム国営海運最大手のビナラインズは、北部ハノイ市近郊の国際港に2カ所の大型コンテナターミナルの建設を決めた。総投資額は約7兆ドン(約340億円)を見込む。ベトナム北部では隣接する中国の人件費上昇に伴い製造業の移管が進んでいる。同港では今年5月に大型ターミナルが稼働したばかり。相次ぐ大型投資でベトナムの輸出拡大に弾みがつきそうだ。

複数の地元メディアが伝えた。このほどビナラインズがベトナム運輸省などに対して北部の港湾都市、ハイフォン沖合のラックフェン国際港の新ターミナル計画案を提出し、承認された。ターミナル総延長は750メートルで、大型コンテナ船の寄港が可能になるという。

同港を巡ってはベトナム最大の港湾運営企業、サイゴンニューポートと商船三井伊藤忠商事などが5月に2カ所の大型ターミナルを稼働。好調な経済を背景に寄港する大型船を順調に増やしている。時期は明らかになっていないが、ビナラインズが主導する新ターミナルが完成すれば、同港の着岸スペースは現状比約2倍になる見通しだ。

ベトナム北部には韓国サムスン電子がスマートフォン(スマホ)の工場を構えており、関連産業が集積しつつある。米国と中国の貿易戦争が長期化の兆しを見せる中、中国からベトナムに生産設備を移管させる製造業が出始めており、「当面はこの傾向が続きそうだ」(ベトナムに拠点がある日系物流大手幹部)。

ラックフェン国際港にターミナルが設置される前は、近隣の港から小型船で香港などに荷物を運び、大型船に積み替える必要があった。大型船が寄港できれば、米国や欧州に直接荷物を運ぶことができるため、効率的に製品を輸出できるようになる。

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