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会議室の背景、AIで自動ぼかし サイバーリンク

人に見せたくないものは人工知能(AI)と拡張現実(AR)が何とかします――。ウェブ会議システムを提供するサイバーリンク(東京・港)は10日、ウェブ会議中に人以外の背景をぼかす機能を加えたと発表した。リモートワークなど場所を選ばない働き方が広がりウェブ会議の利用が広がるなか、機密情報がある社内の様子や自宅を会議の相手に見られずに済む。

AIとARでウェブ会議中の背景をぼかす

サイバーリンクは1996年設立で、台湾に本社を置くソフトウエア開発企業の日本法人。2002~03年の重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行を機に、ウェブ会議システムやビジネス用のチャットの開発に乗り出した。同社が企業に提供するウェブ会議システム「Uビジネスコミュニケーションサービス」などに新機能を加えた。

AIが深層学習でカメラに映った人と背景の境界線を認識した上で、ARによる画像処理技術を組み合わせて背景をぼかす。人が動いても、それに合わせて背景をリアルタイムで処理する。「ソフトウエア側で画像処理をするため、通信環境が悪化した際にぼかしが取れることはない」(同社)という。

他社とのウェブ会議の際に、社内に置いてある新製品など機密情報が漏れるのを防ぐことができる。時差がある海外との会議に自宅から参加するなどリモートワークが広がるなか、自宅の様子などプライバシーを守りたいという要望が広がると予測して開発した。

背景をぼかす機能に先立ち、疑似的に化粧ができる機能を追加済み。急に招集がかかったウェブ会議でも身なりを整えて参加したい人に向けて、素顔のままカメラの前に向かってもARでチークや口紅などを画面上で塗る機能も既に搭載済み。化粧品メーカー向けに、メークを疑似的にできるスマートフォン(スマホ)アプリを開発しており、その中で培った技術を応用した。口紅などの色は好みの色を選ぶことができ、自然な仕上がりになる。

働き方改革を追い風にウェブ会議システムの導入が広がっている。目隠しとしてパーテーションを購入する人もいれば、オフィスの写真を撮影して自宅の壁に貼ったという話を聞いたこともある。働く人にとっては場所を問わずに仕事ができるようになった一方で、機密保持やプライバシーなど新たにもちあがった課題への対応を通じて、サイバーリンクは国内での顧客開拓につなげる。

(若杉朋子)

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