上場企業、増える自社株の「有効活用」
消却せず報酬やM&Aに充当
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日本企業が「自社株買い」で取得した株式を役員への報酬やM&A(合併・買収)の対価などに有効活用する例が増えている。2018年4~9月に292件と前年同期比8割増え、過去最高だった。企業統治改革の下、自己資本利益率(ROE)など数値面で改善が進み、株高もあって自社株を使った柔軟な財務戦略の選択肢が増えた。
自社株買いは収益力を表すROEの数値を押し上げる効果がある。上場企業のROEは17年度に10%...
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