2018年12月15日(土)

富士山で未知の噴火、2回あった可能性 本栖湖調査
秋田大や東大の研究チーム

科学&新技術
2018/10/10 7:00
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秋田大学や東京大学などの研究チームは、富士山のふもとにある本栖湖(山梨県)の湖底の地層を調査し、過去8000年間に富士山で未知の噴火が2度あった可能性を見つけた。将来の噴火規模を予測するのに役立ち、政府や自治体の防災計画の参考になるという。

研究チームは富士山のふもとにある本栖湖(山梨県)の湖底の地層を調査した

研究チームは富士山のふもとにある本栖湖(山梨県)の湖底の地層を調査した

本栖湖の湖底には、過去に富士山の噴火で発生した火山灰が通常の地層の間に挟まれる形で層状に残っている。本栖湖は川の流入がなく、きれいな地層ができやすいため過去の地層から富士山の火山活動を把握しやすい。ただ、これまで詳細な湖底の調査はなかった。

調査は産業技術総合研究所や山形大学などと共同で実施した。湖底から深さ4メートルまで掘り、試料を採取した。含まれる放射性炭素を手がかりに、火山灰の積もった年代を推定した。約2500年前に20年ほどの間隔で2度噴火が起きていたことが分かった。未知の噴火の可能性があるという。

また既知の噴火のうち3回について、これまでより正確な年代を推定できた。例えば、約3400年前に起きたとされていた「大沢噴火」は、実際には250~300年ほど後に起きていたという。

政府や自治体の防災計画は、過去の噴火の発生時期や規模を参考にして作る。富士山の活動記録を正しくつかむことで、より有効な防災計画につながることが期待される。

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