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女性の就労支援、支店にキッズスペース クリエアナブキ

中四国企業・事業所going

人材派遣などを手掛けるクリエアナブキが女性の就労支援を強めている。子育て中の女性が、子どもを連れて派遣登録に訪れやすいように、全支店にキッズスペースを設置。「ママ友ワーキングラボ」というサイトを立ち上げ、子育てと仕事の両立に関する情報発信にも力を入れている。人口減に伴い、派遣登録者の確保が厳しくなっている現状に手を打つ。

高松市内にある同社の支店の打ち合わせ部屋には、おもちゃが置かれている。子どもが真横で遊びながら、テーブル席では同社の担当者と子育て中の女性が、派遣登録について話し合う。

同社は3月末までに中四国を中心とする9支店にキッズスペースを設置した。総合企画室の三ツ井記美代室長は「来年、保育所に預けられたら働きたい。こうした就労意欲はあるが、今すぐは働けない女性を取り込むためだ」と狙いを説明する。

同社が地盤とする中四国は人手不足が深刻化し派遣の登録者の確保が徐々に難しくなってきた。今すぐ働ける人を対象にした事業モデルからの転換を迫られた。

その対応策の1つがキッズスペースの設置であり、これは同社が2017年7月から開始した女性の就労支援プロジェクト「ママ友ワーキングラボ」の一環でもある。三ツ井室長は「以前はフルタイムの求人を求めていたが、時短勤務の仕事も積極的に取りに行くようになった」と強調する。

地方では、子育てと仕事の両立に関する情報がまだまだ不足していると同社はみている。そこで、プロジェクト名と同名のサイトも立ち上げた。

サイトでは、同社が企画した子育て中の女性による座談会の様子を紹介。8月からは、子育て中の女性の支援に取り組む企業や団体を紹介する子育てママサポーターも開始した。さらなる手も打つ。託児所併設オフィスを展開するママスクエア(東京・港)と連携し、年内にも香川県内で同事業を始める。

クリエアナブキが受託した業務を、託児所併設のオフィスで子育て中の女性にやってもらう。女性は仕事の合間を見はからって、子どものおむつを替えたり、ご飯を食べさせたりする。三ツ井室長は「派遣としてはまだ働けない女性に、就労の選択肢を提示したい」。

総務省の国勢調査によると、15年10月時点の女性の就業率は、四国4県とも全国平均を下回った。同社が本社を置く香川県は全国32位の47.64%で、首位の福井県の52.57%とは開きがある。

同社は女性の就業率を高めていくことはまだまだ可能とみる。「地域に役立つ会社でありたい」(三ツ井室長)と、就業支援を強めていくことが、業績拡大に結びつく。

(高松支局 辻征弥)

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