「天国で相撲を取っているのでは」 輪島さん死去

2018/10/9 16:49 (2018/10/9 21:21更新)
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大相撲の第54代横綱で14回にわたり幕内優勝を果たした輪島大士(本名=博)さんの死去が明らかになった9日、静岡県東伊豆町での秋巡業に参加した関取衆や両国国技館(東京)を訪れた相撲ファンからは「残念」「さみしい」と悼む声が相次いだ。

遠縁に当たり、同じ石川県出身の平幕輝は新十両昇進を確実にし、しこ名の下の名前に「大士」をもらおうとお願いしたとき、笑顔で応じてもらったという。「温厚という言葉がぴったりな優しい人だった」と懐かしんだ。

横綱白鵬は学生出身でただ一人横綱となった故人を「大相撲に新しい風を吹かせた人ではないか」と悼み、「天国で歴代の横綱たちと相撲を取っているんじゃないか。見守ってもらいたい」と遠くに目を向けた。

両国国技館に観光で来ていた大阪府枚方市の星野四郎さん(68)は「残念だ。現役時代は筋肉質で、技で見せる力士だった。(2015年に死去した元横綱の)北の湖といろんな面で対照的で魅力があった」と惜しんだ。「同世代なのでさみしい」と話したのは愛知県豊橋市の男性(65)。「大学出身というのもあって、伝統にとらわれない型破りな人だった」と語った。

出身地からも別れを惜しむ声が上がった。母校の石川県七尾市立石崎小には輪島さんが大関に昇進した際、寄贈した相撲場があり、毎年相撲大会が開かれている。大橋明美校長は取材に「非常に悲しい。土俵際で粘り強く相手に向かっていくチャレンジ精神を子供たちに伝えたい」と答えた。

七尾市の能登食祭市場の伊川敬一郎営業部長は「気さくな人柄で、咽頭がんを患ってからは筆談でトークショーをしてもらった」と振り返った。〔共同〕

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