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競馬実況アナ日記

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人にはそれぞれ競馬との距離感がある

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2018/10/13 6:30
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7月20日、左目に違和感を覚えて眼科に行った。網膜剥離と診断された。3日後に手術を受けることが決まり、即休業になった。資料作成やニュース読み、競馬場での実況など、アナウンスメントに関わる仕事に戻るのは容易でなく、結果として約3カ月の休業となってしまった。

ラジオ局の社員だから書くわけではないのだが、耳は元気なのでラジオにはとても助けられた。耳から入る情報には積極的に触れた。音だけでも外に触れる機会があるというのは、生活の質に関わると思った。

休業生活にあって、競馬があることも生活の質を維持する上で役に立った。競馬が行われている時間帯に起きていることを目標にすれば、それなりに健康的な生活を送ることができる点にも気付いた。土日の中央競馬はもちろん、平日は地方競馬がある。健康のため(という口実で)競馬の定点観測生活がスタートした。

2年半越しの勝利

デビューから2年半を迎えた藤田菜七子騎手は、8月25日に中央競馬の女性騎手最多勝記録を更新。中央より一足早く川崎競馬場で2016年3月3日にデビューした藤田騎手は、その後も積極的に地方競馬への参戦を続けている。9月27日は浦和競馬場で騎乗した。

中央競馬の女性騎手最多勝記録を更新した藤田騎手(8月25日)=共同

中央競馬の女性騎手最多勝記録を更新した藤田騎手(8月25日)=共同

藤田騎手は同日、イーストスパークルという地元・浦和の馬に騎乗した。同馬を管理する工藤伸輔調教師は、藤田菜七子騎手が南関東に遠征すると積極的に騎乗を依頼している。ひな祭りと重なった藤田騎手のデビュー当日にも、工藤調教師は管理馬に藤田騎手を乗せた。

逃げ馬が圧倒的に有利な浦和にあって、イーストスパークルは4コーナーを最後方で回ると、大外に持ち出して一気の追い込み。全馬をごぼう抜きして見事に1着でゴールイン。直線の長さはわずか200メートル、時間にして14秒ほどの鮮やかな逆転劇だった。実はこのレースが、藤田騎手と工藤伸輔調教師のコンビによる初めての勝利。衝撃的な追い込みで、デビュー戦から2年半越しの初勝利を飾った。

中央・地方を問わず、藤田騎手のような見習騎手には大半のレースで負担重量の減量制度が適用される。出走馬ごとに設定される騎手自身や鞍(くら)などの総重量を、他の騎手が騎乗する際に比べて軽くすることで見習騎手の騎乗機会を増やすのが狙いだ。藤田騎手には中央競馬の一般競走で2キロ、南関東地方競馬の交流競走では1キロの減量が適用されている。

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