2019年1月16日(水)

溶融塩使い「蓄熱発電」 再エネ電力を低コスト貯蔵

2018/10/9 17:00
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エネルギー総合工学研究所は、再生可能エネルギーを低コストで安定利用できる「蓄熱発電」の開発を開始したと2018年10月3日に発表した。

環境省の公募事業「平成30年度熱を活用した次世代型蓄エネルギー技術実用化推進事業」の採択を受けて実施する。同研究所の公表資料によると、回転発熱機で電気を熱に変換し、溶融塩に高温で蓄熱しておき、必要に応じて溶融塩を熱源に蒸気を作り、タービン発電機を回す。

蓄熱発電の概要(出所:エネルギー総合工学研究所)

蓄熱発電の概要(出所:エネルギー総合工学研究所)

太陽光や風力などの再エネは天候や時間帯で発電量が大きく変動するため、蓄電池などによる蓄エネルギー技術が開発・活用されている。しかし、現時点では主にコスト面での課題があると指摘される。

同事業では、再エネ由来電力を熱に変換して蓄熱し、必要時に必要なだけ電力に変換して利用する自立・分散型の次世代蓄熱技術を利用した「蓄熱発電」を開発・実証する。蓄熱から電力に変換する際にロスが発生するが、蓄熱は極めて安価なため総合的な経済性に優れるという。

産学のコンソーシアムにより18年度は約4億円規模の検討を行い、5年目には100MWh規模の蓄熱設備の実証運転を目指す。平行して、再エネ由来電力の経済的な熱への変換技術開発にも取り組む。再エネ由来電力の安定利用とともに、再エネ由来電力による熱源の低炭素化を実現することで二酸化炭素(CO2)排出削減が期待できるという。

(ライター 工藤宗介)

[日経 xTECH 2018年10月5日掲載]

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