2019年4月23日(火)

AIでチラシ校正支援 方正とアスコンが開発

2018/10/9 15:00
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日経クロステック

方正(東京・文京)とアスコン(広島県福山市)は、画像認識人工知能(AI)を活用したチラシ校正支援システムを開発したと2018年10月5日に発表した。新聞折り込みチラシなどの制作過程で、チラシの原稿データと制作した画像データをAIで比較して校正漏れを指摘する。校正作業を効率化し、ミスを減らせる効果を得られるという。

チラシ校正支援システムで校正した結果(出所:方正)

チラシ校正支援システムで校正した結果(出所:方正)

チラシ校正支援システムは原稿データと制作したチラシのPDFデータをAIが比較し、相違を判断する。まずPDF上の掲載商品に対して、AIが商品ごとに境界を判断する。次に、商品の画像や情報、価格などを識別して原稿データと比較。問題なしは「緑色」、値段などの文字情報に誤りがある場合は「赤色」、うまく認識できない場合は「青色」と色分けして、比較結果をPDF上に表示する。

■チラシ独特の書体に対応

チラシ制作では、スーパーやドラッグストアといった出稿側と、制作に当たる印刷会社の間で複数回の校正作業が発生する。「多いときで掲載商品が数百点に達し、名称や価格の校正に時間がかかる。制作作業の3~4割を占めるほど負荷が高い」。AIによるチラシ校正支援システムを開発した背景について、方正の背古繁夫メディア事業部営業1部部長はこう説明する。

チラシ校正支援システムの開発では、「価格情報の読み取り精度向上に苦労した」(背古部長)。一般の文書と異なり、チラシは価格の数字に長体をかけたり重ねたり、ふち文字処理したりといった特有のデザインを施す場合が多いからだ。こうしたデザインを含むチラシPDFも学習データに加え、AIによる識字率を高めたという。

方正は中国でシステム開発やクラウドサービスを手掛ける北京大学方正集団の日本法人。アスコンは青山商事のグループ会社で、流通小売支援事業や各種出版物の企画制作などを営む。両社は今後もAIの学習を継続し、チラシ校正支援システムの校正精度を高める考え。そのうえで19年4月に、制作会社や印刷会社などに向けてクラウドサービスとして提供開始する計画だ。

(日経 xTECH/日経SYSTEMS 森山徹)

[日経 xTECH 2018年10月5日掲載]

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