ビッグデータの理想と現実(3) 大量データがITの発展促す
佐藤一郎 国立情報学研究所副所長
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利用可能な情報システムでは手に負えない大量または多様なデータをビッグデータとみると、これは古くから存在し、おそらく最古の事例は米国の1890年の国勢調査と思われます。その前の1880年の国勢調査は手作業のため集計に7年以上かかりました。そこで米国政府は集計時間を短縮化する方法を公募し、採用されたのが発明家ハーマン・ホレリスのパンチカードとその集計装置です。これによって集計は1年で終わったとされます...
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