「重い責任」感じ活動継続 平和賞決定のムラド氏

2018/10/9 10:27
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【ワシントン=共同】紛争時の性暴力の根絶を被害者の立場から訴え、ことしのノーベル平和賞受賞が決まったイラク人女性ナディア・ムラド氏(25)は8日、米首都ワシントンで記者会見し「(受賞決定に)驚いている。大変な名誉であると同時に、重い責任が伴うと理解している」と述べ、今後も精力的に活動を続ける意思を強調した。

8日、米首都ワシントンで、ノーベル平和賞受賞決定について記者会見するナディア・ムラド氏=共同

ムラド氏は会見で、女性への性暴力が「戦争の武器」として使われている悲惨な状況について「1個人に与えられる一つの賞」で変えることはできないとして、世界各国や国際機関に協力を求めた。状況改善には「性被害を受けた女性らの参加」も重要だと語った。

ムラド氏はクルド民族少数派ヤジド教徒。イラク北部の村で過激派組織「イスラム国」(IS)に性奴隷として拘束され生還、体験談を語るなど性暴力撲滅を訴える活動を続けている。

アフリカ中部コンゴ(旧ザイール)で民兵らによるレイプ被害女性らの治療に尽力してきた男性産婦人科医デニ・ムクウェゲ氏(63)との共同受賞が決まった。

会見で平和賞の賞金を何に使うかを問われ、ムラド氏は「50万ドル(約5600万円)は(ISに)捕らわれたヤジドの女性3千人を取り戻すのには足りない。1人(を取り戻すのに)2万~3万ドルかかるのだから」と状況の深刻さを訴えた。

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