2018年10月19日(金)

2030年にも気温1.5度上昇 IPCC、産業革命前より

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2018/10/9 10:08
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国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は9日までに、韓国・仁川で開いた総会で報告書を公表し、2030年にも世界の気温が産業革命前に比べて1.5度上昇すると警告した。気温上昇を1.5度前後にとどめるには、世界の二酸化炭素(CO2)排出量を30年までに10年比で45%削減し、50年ごろまでに実質ゼロにする必要があると強調した。

報告書では、現状の排出ペースが続けば、30~52年に1.5度上昇する可能性が高いと結論づけた。その場合、豪雨や洪水、干ばつなどの異常気象のリスクが高まり、海面も2100年までに0.26~0.77メートル上がると指摘した。すでに世界の気温は約1度上昇しており、各国に大規模な温暖化対策の実施を求めた。

対策はエネルギーや産業、建築、運輸、都市などの分野で広範に及ぶ。例えばエネルギー分野では、50年までに再生可能エネルギーによる発電を総発電量の70~85%にまで引き上げ、CO2排出が多い石炭火力による発電をほぼゼロにしなければならないと分析している。

温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」では気温上昇を2度以内に抑えることを目標にしている。報告書では1.5度に抑えた場合、海面上昇のリスクにさらされる人々を1000万人ほど減らせる可能性も示した。

報告書は12月にポーランドで開かれる世界界的な温暖化対策を話し合う第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)の議論にも影響を与えそうだ。

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IPCC閉幕、報告書を採択[有料会員限定]

2018/10/7付

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