2018年11月16日(金)

香港政府、FT編集者のビザ更新拒否

中国・台湾
2018/10/5 21:15
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【香港=木原雄士】香港政府は5日までに英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の編集者ビクター・マレット氏の査証(ビザ)更新を拒否した。マレット氏は香港外国記者会の幹部を務めており、記者会が8月に開いた香港の独立を主張する政治団体「香港民族党」の講演会との関係を指摘する見方がある。

香港政府にビザ更新を拒否されたFT編集者のマレット氏(右)=AP

FTは5日「香港でこうした事態に直面するのは初めて。理由も明らかにされていない」との声明を出した。香港メディアは香港政府が外国メディアのビザを拒否するのは初めてと報じている。

香港政府は日本経済新聞に「個別の事案にコメントしない。申請を承認するかどうかは、入境事務所が法律や政策に沿って慎重に検討したうえで決める」と回答した。

香港政府は7月、国家の安全を脅かす恐れがあるとして民族党に活動禁止命令を出すと警告。外国記者会が8月に企画した同党の創設者である陳浩天氏の講演会にも反発し、中止を求めた。マレット氏は記者会の副会長として講演会の司会を務めた。香港政府は9月、民族党に活動禁止を命じた。

香港の憲法にあたる香港基本法は「香港は中国の不可分の領土」と定める一方、言論の自由なども保障している。香港記者協会は5日「ビザの拒否は報道の自由や言論の自由を抑圧し、香港の国際都市としての地位に深刻な影響を与える」とする声明を出した。香港政府にビザを拒否した理由を明らかにして、決定を再考するよう求めた。

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