2018年11月16日(金)

日経A300指数 1年3カ月ぶり安値
米長期金利上昇で資金流出

2018/10/5 21:00
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アジア株が下落している。アジアの有力企業を対象にした「日経アジア300指数」は5日、4日続落し、約1年3カ月ぶりの安値を付けた。米長期金利の上昇で、アジアの新興国市場から資金が流出しているためだ。米中の貿易戦争が長期化するとの懸念も投資家心理の悪化につながっている。

終値は前日比0.9%安の1246だった。

米金利の上昇で新興国は通貨安が進んでいる。資本流出やインフレを避けるために、インドなどは政策金利の引き上げに動いている。こうした利上げは自動車や住宅ローン金利の上昇などを通じて、消費の減退につながる懸念がある。

5日のアジア株式市場ではインド自動車大手のマルチ・スズキの株価が一時、前日比5%下落した。米金利が上昇しはじめた8月末に比べると、下落率は2割を超える。地場大手のタタ自動車も8月末比の下落率は2割近くに達する。

米中貿易戦争の影響も大きい。中国パソコン大手のレノボ・グループは5日、一時前日比23%安と急落した。米通信社が中国製半導体による情報流出疑惑を報じたためだ。

米中貿易戦争を巡っては、知的財産分野で対立が激しくなっており、「IT企業が今後ビジネス上の制約を受けるという懸念が強まった」(大和住銀投信投資顧問の門司総一郎氏)。

5日は中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)が年初来安値を更新するなど、アジアではIT関連企業の下落が目立つ。

ただ中国政府は財政政策で景気の下支えに動いている。三井住友アセットマネジメントの上原義信氏は「今後発表される中国の経済統計で、景気刺激策の効果が確認できるかが株価の先行きのカギを握る」とみていた。

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