サウジ人記者、トルコで行方不明 外交問題に発展も

2018/10/5 8:24
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【イスタンブール=佐野彰洋】トルコ外務省は4日、駐トルコのサウジアラビア大使を呼び出した。2日に最大都市イスタンブールのサウジ領事館を訪れたサウジ人記者が行方不明になっており、説明を求めたもようだ。トルコ政府は記者が領事館にいるとの見方を示す一方、サウジ側はすでに立ち去ったとの声明を発表。両政府の主張は食い違っており、謎が深まっている。

トルコメディアなどによると、行方不明になっているのは米国亡命中のジャマル・カショギ氏(59)。米紙ワシントン・ポストに寄稿し、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子の政策などを批判してきた。

カショギ氏は2日午後に自らの離婚を証明する書類を取得するため、領事館を訪問。連絡が途絶え、屋外で待っていたトルコ人婚約者が政府関係者らに助けを求めた。

大統領府の報道官は3日、カショギ氏は「まだ領事館にとどまっている」と発言した。これに対し、サウジ領事館は4日カショギ氏は領事館を離れているとの声明を発表した。

トルコはサウジやアラブ首長国連邦(UAE)などが国交を断絶したカタールを支援してきた。食料輸出などで経済封鎖を骨抜きにしたことで、サウジとトルコの関係は一定の緊張をはらんでいる。今回の問題の扱いを誤れば、外交問題に発展する恐れもある。

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