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本庶氏のがん免疫薬、併用薬選び容易に 阪大

大阪大の小山正平助教らは、ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった本庶佑・京都大特別教授の成果を生かしたがん免疫薬で、患者に併用する抗がん剤を簡単に選べるようにする技術を開発した。副作用を減らして治療効果を高める。研究成果は4日発行の米科学誌に発表した。

本庶氏の成果を基に小野薬品工業が実用化したがん免疫薬「オプジーボ」は、ほかの抗がん剤と一緒に投与すると効果が高まるとされる。ただ患者の特徴に合わせて抗がん剤を選ぶ技術は確立していなかった。

オプジーボは免疫細胞の表面に結合し、がん細胞が免疫を抑える働きを弱めてがんをたたく。阪大などは免疫細胞表面にオプジーボが結合しているかどうかなどを調べる技術を開発した。

オプジーボを投与した肺がん患者の免疫細胞を調べたところ、投与をやめても約半年にわたって免疫細胞が活性化した患者では、ほかの抗がん剤の治療効果が高かった。

患者の免疫細胞が活性化しているかどうか調べれば、併用する抗がん剤によって治療効果が高められる可能性がある。今後も詳しい患者の免疫細胞を調べて、がん免疫薬の治療効果を高める検査法につなげる。

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