NTTコム、企業のデータ活用ビジネスを支援

2018/10/4 18:27
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NTTコミュニケーションズはデータを活用したビジネスを手掛ける企業の支援事業に本格参入する。端末からネットワーク、クラウドサービス、セキュリティーの確保まで一体的に管理・構築できるサービスを提供し、顧客企業が素早くデータ活用ビジネスを展開できるように後押しする。これまで別々に提供してきたサービスを一体化することで、競争力を高める。

NTTコミュニケーションズの庄司哲也社長

庄司哲也社長が4日、法人顧客向けイベント「NTTコミュニケーションズフォーラム2018」で明らかにした。庄司社長は「これからの10年で企業は、個人が提供する様々なデータを活用してパーソナライズされた製品やサービスを開発するようになる」と説明。その際には「データの収集や蓄積、分析に最適なデータ流通プラットフォーム(基盤)が求められる」と強調した。

同社は2019年度の半ばにデータ流通プラットフォームの提供を目指す。NTTコムが提供してきたネットワークサービスやクラウドサービスなどから必要な機能を選び、迅速に構築できるようにする。「サービスを一体提供していくことで、デジタル化を進めたい企業にとって役立つ」(庄司社長)という。

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」を活用してデータを収集しやすくするため、遠隔地から電話番号などの契約内容を書き換えられる「eSIM」の提供も19年から始める。同社は香港でeSIMの実証実験を進めてきた。「日本国内でもIoTの芽が出てきた。eSIMを使うことで通信料金も安くできる」(庄司社長)。eSIMもデータ流通プラットフォームから一元的に管理できるようにしていく。

NTTコムは今秋にNTTが設立するグローバル中間持ち株会社「NTT」の傘下に移り、19年夏をめどに南アフリカのディメンション・データなど3社を含めて国内外の事業会社に再編される予定。報道陣の取材に応じた庄司社長は「NTTコムは新たな体制で企業のデジタル化を支援するイネイブラーとして、データ流通プラットフォームの構築やパートナリング(外部連携)などを担当したい」と語った。

NTTコムがサービスの一体化を進める背景には、海外を含めてクラウドサービスなどとの競争が激化し、このままでは従来の収益を維持できなくなる危機感もある。

庄司社長によれば「(データ流通プラットフォームのような一体サービスの提供によって)従来のネットワークサービスの収入が減るおそれもある。しかし自らも対応しなければ収入の基盤が崩れてしまう」という。

(堀越功)

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