日本の唐揚げ消費は年220億個 トップは青森県 民間調査
日本人の唐揚げ消費量は年220億個以上――。ニチレイフーズと日本唐揚協会(東京・渋谷)は鶏の唐揚げに関する意識・実態調査の結果を公表した。都道府県別の1人あたり消費量のトップは青森県だった。唐揚げ専門店の増加や冷凍食品のヒットで、おつまみやおやつ代わりなど、消費者の食べるシーンが広がっていると分析している。
調査は今回が初めて。インターネット上で6月22~25日に実施した。20~79歳の一般消費者1万3922人と、同協会が実施する「から揚げ検定」合格者(カラアゲニスト)330人から回答を得た。
1人当たりでは年240個程度を消費した計算という。愛好家のカラアゲニストは一般消費者の4倍程度にあたる1000個前後を食べていることも明らかになった。成人を対象にした調査のため、10代を含めれば消費量はさらに多いとみられる。
都道府県別で1人あたりの消費量を比較したところ、トップは青森県で1カ月に32個食べるという。大阪府と福岡県が続いた。人気の部位については、もも肉が85.8%で1位だった。むね肉(44.4%)や手羽先(37.5%)を大きく引き離した。
唐揚げ人気を背景に、唐揚げ専門店も全国で増えている。日本唐揚協会の調べによると、18年4月時点で店舗数は1408店に達し、11年時点の3.4倍に急拡大したという。
食べる時間が制約されにくいことも消費量の増加につながっている。ニチレイフーズは「ギョーザは朝から食べる消費者は限られるが、唐揚げは朝ご飯や間食にも選ばれやすい」(広報部)と話す。冷凍食品の唐揚げは常備食としてニーズの高い食材になりつつあるようだ。
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