相鉄、19年に新型車両 JR直通に対応
相模鉄道は3日、2019年度の下期に予定しているJRとの相互直通運転に向け、新型車両「12000系」を投入すると発表した。横浜をイメージした濃紺色で車体を全塗装するなどして、乗り入れ先の東京都内などで相鉄のブランドを認知しやすくする。19年春に10両編成1本を投入、19年度末までに6本に増やす予定だ。

新型車両は車内の防犯カメラや前方監視カメラ、ホームドアのある駅で停止位置を調整する装置などを初めて搭載する。直通運転のためにシステムをJRにあわせる。車両はJR東日本子会社の総合車両製作所(横浜市)に発注し、同社が基本仕様を標準化したステンレス車両「サスティナ」を用いる。
内装は全車両にベビーカー・車いすのスペースを設けるなど利用者にやさしい設計とした。空気清浄機や、時間帯に応じて色合いや明るさを調節する発光ダイオード(LED)照明を取り入れるなどして車内の快適性も高めるという。
相鉄は22年度に予定する東急線との直通運転向け車両「20000系」を2月に投入している。近隣で宅地造成を進めるなど、JRや東急への直通運転に向け準備を進めている。