2019年7月16日(火)

濃厚豚骨スープの逆襲(平成のアルバム)
ラーメン店「なんでんかんでん」

コラム(社会)
2018/10/5 15:00
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在りし日の「なんでんかんでん」本店=川原社長提供

在りし日の「なんでんかんでん」本店=川原社長提供

豚骨スープの本場、九州・博多の濃厚な味を東京に持ち込み、ラーメンブームの一翼を担った。1987年に開いた東京・世田谷、環状7号線沿いの本店は夜しか営業しなかったが、多い日で1日1200杯以上を売った。

若者が夜な夜な行列を作り、違法駐車や交通渋滞がトラブルを巻き起こすほどの人気ぶりに。周辺には豚骨ラーメンを提供する類似店舗が次々と進出し、メディアは「環七ラーメン戦争」とあおった。

川原浩史社長(54)はテレビの人気番組「マネーの虎」の出演でも知られたが、ブーム終息や競争激化、若者の車離れなどから、やがて赤字に。本店は2012年に閉じ、各地のフランチャイズ店舗も平成の終わりを待つことなく、すべて姿を消した。

それが今年9月、東京・高円寺に突如、復活オープンした。自社のスープ工場が準備でき、フランチャイズ展開の下地が整ったとして、反撃に打って出る。懐かしい味に往年のファンは「これを待っていた」。川原社長は「時代は変わったが、いいお店は必ず流行る。全国に店舗を広げて海外にも進出する」と再起を誓う。

なんでんかんでん 福岡市出身の川原社長が東京都世田谷区羽根木にオープン。濃い豚骨スープと積極的なメディア戦略が当たり、社会現象に。一時は多店舗化したが「引き際に失敗」(川原社長)し12年に閉店した。店名は博多弁で「なんでもかんでも」。

平成に流行り、人々の記憶から消えていった懐かしいモノやコトを取り上げます。

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