国交省、関空被害受け有識者委 空港の災害対策検討
国土交通省は2日、9月の台風21号で関西国際空港が機能停止に陥ったことを受け、国内主要空港の自然災害への対策を検討する有識者委員会を関空で開いた。関空の被害状況を検証し、羽田や成田などの主要空港で災害時にいかに機能を維持するかを話し合う。年内には提言をまとめる予定だ。
初回の2日は委員が関空で浸水したターミナルビルの電源設備や、被害の大きかった貨物地区などを視察。委員長を務める政策研究大学院大学の家田仁教授は「たとえ浸水しても被害を抑える対策は重要だと感じた。関空を例に主要空港における対策の本質的な部分を議論していきたい」と話した。
関空は9月4日の台風21号による高潮で滑走路などが浸水。空港と対岸を結ぶ連絡橋にはタンカー船が衝突し、一時空港機能がストップした。
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