2018年11月16日(金)

三菱商事やシェル、カナダでLNG開発 1.6兆円

環境エネ・素材
北米
2018/10/2 15:39
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三菱商事は2日、英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルなどと共同でカナダに液化天然ガス(LNG)プラントを建設すると発表した。総開発費は約140億ドル(約1兆6000億円)。プラント建設は日揮などが受注した。2020年代半ばに生産開始し日本などに輸出する。中東や豪州が中心だったLNGの調達先にカナダを加え、エネルギーを安定供給する。

三菱商事などがカナダに建設するLNGプラントの完成予想図

カナダ西海岸のブリティッシュ・コロンビア州に天然ガスの液化設備を設ける。液化能力は年1400万トンで、日本の年間輸入量の2割弱に相当する。液化事業にはシェルが40%を出資し、マレーシア国営石油のペトロナス(25%)、三菱商事(15%)、中国石油天然気集団(CNPC、15%)、韓国ガス公社(5%)のアジア勢が加わる。

三菱商事は総開発費のうち約2400億円を負担し、LNGを年210万トンを販売する権利を得る。主に日本の電力・ガス会社などに販売する。三菱商事が現在、世界で生産するLNGは年800万トン規模。米国やインドネシアでもプラントを建設中で、20年代半ばには生産能力が2倍近い約1500万トンに増える。

カナダにLNGの大型輸出基地ができるのは初めて。カナダ西海岸は日本までの輸送距離が短い利点がある。米国メキシコ湾岸からパナマ運河を経由すると日本まで25日かかるのに対し、カナダ西海岸からは10日に短縮できる。中東からの17日と比べても短く、地政学リスクも低い。

三菱商事やシェルは2010年にカナダで事業化調査を始めたが、16年に原油価格の下落を受けて投資決定を見送った経緯がある。ここ数年は原油価格が持ち直し、将来的にアジアの新興国などでエネルギー需要の増加が見込めるため開発を最終決定した。

プラントの建設は日揮が米フルアと共同受注した。設計から資材調達、建設を一括で請け負う。日揮の受注分は約6300億円で、同社にとって単独案件としては過去最大の受注。

日揮の大型LNGプラントの受注は、ロシア・ヤマルの案件以来約4年ぶり。14年以降の原油安による投資の停滞でプラント業界は苦戦を強いられていた。世界の資源大手はLNGの受給が逼迫する22~23年を見据え、追加の投資決定に踏み切るとみられ、プラント業界には追い風となる。

(村松洋兵、杉浦雄大)

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