2018年12月10日(月)

首相「全員野球内閣」 第4次改造内閣発足、新任は12人

内閣改造
政治
2018/10/2 11:57 (2018/10/2 19:27更新)
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第4次安倍改造内閣が2日午後、発足した。文部科学相に柴山昌彦党総裁特別補佐、厚生労働相に根本匠元復興相を起用した。総裁選で安倍晋三首相(自民党総裁)と争った石破茂元幹事長が率いる石破派の山下貴司氏も初入閣させ、法相にあてた。首相は2日夜に首相官邸で開いた記者会見で「明日の時代を切り開くための全員野球内閣だ」と強調した。

自民党の役員が決まり、握手する(左から)甘利選対委員長、加藤総務会長、安倍首相、二階幹事長、岸田政調会長(2日午前、党本部)

自民党の役員が決まり、握手する(左から)甘利選対委員長、加藤総務会長、安倍首相、二階幹事長、岸田政調会長(2日午前、党本部)

首相は記者会見で、先の党総裁選と人事の関連について「誰に投票したかは全く考える余地がなかった」と説明した。女性閣僚が1人にとどまったことについては「各国と比べ女性閣僚の比率は少ないと認めざるをえない」としたうえで「日本は女性活躍の社会がスタートしたばかりで、これからどんどん入閣する人材は育ってくる」と話した。

秋の臨時国会への自民党憲法改正案の提出を巡っては「具体的な条文を示さなければ公明党や国民の理解は得られない」と指摘。「自民党がリーダーシップをとり次の国会に改正案を提出すべきだ」と述べた。

新内閣で、初入閣は12人で2012年の第2次安倍内閣発足後、最多となった。これまで最も多かったのは第2次内閣発足時の10人だった。

第4次安倍改造内閣 (敬称略)
総 理
安倍晋三 (64)
あべ しんぞう
官房長官、党幹事長、官房副長官(成蹊大=衆(9)山口4)
(無派閥)
副総理 財務・金融 (留任)
麻生太郎 (78)
あそう たろう
首相、党幹事長、外相、総務相(学習院大=衆(13)福岡8)
(麻生)
総 務 (初入閣)
石田真敏 (66)
いしだ まさとし
党国対筆頭副委員長、財務副大臣(早大=衆(7)和歌山2)
(無派閥)
法 務 (初入閣)
山下貴司 (53)
やました たかし
法務政務官 (東大=衆(3)岡山2)
(石破)
外 務 (留任)
河野太郎 (55)
こうの たろう
党行革本部長、行革相(米ジョージタウン大=衆(8)神奈川15)
(麻生)
文部科学 (初入閣)
柴山昌彦 (52)
しばやま まさひこ
総裁特別補佐、首相補佐官(東大=衆(6)埼玉8)
(細田)
厚生労働 (再入閣)
根本匠 (67)
ねもと たくみ
復興相、首相補佐官(東大=衆(8)福島2)
(岸田)
農林水産 (初入閣)
吉川貴盛 (67)
よしかわ たかもり
農水副大臣、経産副大臣(北大院=衆(6)北海道2)
(二階)
経済産業 (留任)
世耕弘成 (55)
せこう ひろしげ
官房副長官、首相補佐官(早大=参(4)和歌山)
(細田)
国土交通 (留任)
石井啓一 (60)
いしい けいいち
党政調会長、財務副大臣(東大=衆(9)比例北関東)
(公明)
環 境 (初入閣)
原田義昭 (74)
はらだ よしあき
文科副大臣、厚生政務次官(東大=衆(8)福岡5)
(麻生)
防 衛 (初入閣)
岩屋毅 (61)
いわや たけし
外務副大臣、防衛政務官(早大=衆(8)大分3)
(麻生)
官房・拉致問題 (留任)
菅義偉 (69)
すが よしひで
党幹事長代行、総務相(法大=衆(8)神奈川2)
(無派閥)
復 興 (初入閣)
渡辺博道 (68)
わたなべ ひろみち
経産副大臣(明大院=衆(7)千葉6)
(竹下)
国家公安・防災 (初入閣)
山本順三 (63)
やまもと じゅんぞう
参院議運委員長、国交副大臣(早大=参(3)愛媛)
(細田)
沖縄・北方 (初入閣)
宮腰光寛 (67)
みやこし みつひろ
首相補佐官、農水副大臣(京大中退=衆(8)富山2)
(岸田)
科学技術 (初入閣)
平井卓也 (60)
ひらい たくや
党広報本部長、国交副大臣(上智大=衆(7)香川1)
(岸田)
経済財政・経済再生 (留任)
茂木敏充 (62)
もてぎ としみつ
党政調会長、経産相(米ハーバード大院=衆(9)栃木5)
(竹下)
地方創生 (初入閣)
片山さつき (59)
かたやま さつき
党政調会長代理、経産政務官 (東大=参(2)比例、衆(1))
(二階)
五 輪 (初入閣)
桜田義孝 (68)
さくらだ よしたか
文科副大臣、内閣府副大臣(明大=衆(7)千葉8)
(二階)

<表の見方>
氏名、年齢、略歴、カッコ内は出身校、当選回数、選挙区の順。細田、麻生、竹下、岸田、二階、石破は自民党派閥名。
(写真は共同)

【閣僚の兼務・担当】副総理=デフレ脱却▽総務相=マイナンバー制度▽文科相=教育再生▽厚労相=働き方改革▽経産相=産業競争力、ロシア経済分野協力、原子力経済被害、原子力損害賠償・廃炉等支援機構▽国交相=水循環政策▽環境相=原子力防災▽官房長官=沖縄基地負担軽減▽復興相=福島原発事故再生総括▽国家公安委員長=国土強靱化▽沖縄・北方相=一億総活躍、行政改革、国家公務員制度、領土問題、消費者・食品安全、少子化対策、海洋政策▽科学技術相=IT政策、クールジャパン戦略、知的財産戦略、宇宙政策▽経済財政相=全世代型社会保障改革▽地方創生相=規制改革、男女共同参画、女性活躍、まち・ひと・しごと創生

官房副長官
 ・(政務 衆) 西村 康稔 (55) 留任
 ・(政務 参) 野上 浩太郎 (51) 留任
 ・(事務)   杉田 和博 (77) 留任
法制局長官
 ・横畠 裕介 (66) 留任

首相は2日午前の党臨時総務会で、新たな役員人事を決めた。二階俊博幹事長、岸田文雄政調会長を再任し、総務会長に加藤氏、選挙対策委員長に甘利明元経財相をそれぞれあてた。秋の臨時国会への憲法改正案の提出に向けて体制を強化する。主要派閥から党四役を起用し、来夏の参院選を見据えて政権基盤を安定させる。

選対委員長に就いた甘利氏は9月の党総裁選で首相陣営の事務総長を務めた。麻生氏や菅氏と並ぶ盟友の一人に、来年の統一地方選や参院選の実務を託す。

国会対策委員長は森山裕氏、幹事長代行は萩生田光一氏を再任した。筆頭副幹事長には首相に近い稲田朋美元防衛相をあてた。これまで党内の改憲論議を主導した高村正彦副総裁は退任した。

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