【ムンバイ=早川麗】インド政府は1日、多額の負債を抱える大手ノンバンクのインフラストラクチャー・リーシング・アンド・ファイナンシャル・サービシズ(IL&FS)の経営陣を全て入れ替えると発表した。政府は同社の経営を放置し、破綻する事態になればノンバンクを中心に信用不安が高まるとみて経営改善を急ぐ。
同社は9100億ルピー(約1兆4200億円)に上る負債を抱え、8月以降、社債などのデフォルト(債務不履行)を相次いで起こした。これにより、株価指数が下落するなど市場にも大きな影響を与えていた。
IL&FSは道路や橋梁、発電所の建設などインフラ関連プロジェクトに融資している。政府系保険会社や日本のオリックス、アブダビ投資庁などが主要株主だ。
8~9月にかけて社債やコマーシャルペーパー(CP)の利払い、元本償還ができない事態が相次いだ。政府は同社の貸借対照表で固定資産が過大に計上されていたうえ、売上高の約半分が売掛金であったなどと指摘し、放漫経営を強く非難した。
政府は同日、会社法に基づき放漫経営を止めるための命令を会社法審判所(NCLT)に申し立て、認められた。地元報道によると6人の経営陣には民間大手銀行の社長や金融行政の経験者らが新たに就くという。経営陣の交代は経営改善に不可欠な第一歩とし、「今後は資産売却や売掛金の回収、資本注入などが必要となる」(インド財務省)としている。
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