2018年12月11日(火)

福島第1原発の汚染水、処分前に再浄化へ 経産省会議

環境エネ・素材
北海道・東北
科学&新技術
2018/10/1 23:29
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福島第1原子力発電所の汚染水を浄化した後の水にトリチウム以外で排出基準を超える放射性物質が含まれていた問題で、東京電力は1日、処分前に再浄化して取り除く方針を経済産業省の有識者会議に報告し、謝罪した。今後、海洋への放出など処分方法を選ぶが、処理設備の増強などで追加のコストや期間がかかることは避けられない。政府や東電は難しい判断を迫られる。

東電は9月28日、浄化処理した後に保管している水の約8割に、排出基準を超えるヨウ素やストロンチウムなどの放射性物質が含まれていることを明らかにしていた。

1日の会議では、東電の担当者が「思ったより(トリチウム以外の放射性物質の)量が多かった。不十分な説明だったことをおわびしたい」と謝罪した。同社はデータをホームページで公開していたが、積極的に説明してこなかった。

有識者会議の委員長を務める名古屋大の山本一良名誉教授は「(再浄化などで)二次処理することが処分の議論の前提になる。東電にはしっかり取り組んでほしい」と述べた。

有識者会議ではこれまで、トリチウムが含まれる水の処分方法をめぐって風評被害への対処方法などを議論してきた。微弱な放射線を出す放射性物質トリチウムは浄化装置でも取り除けないため、希釈して海に流すのが有力とみられていた。

だが、大半にトリチウム以外の放射性物質が含まれていることが明らかになり、処分前に少なくとも75万トンの水は再浄化が必要になった。

8月末の公聴会では、ほかにも大型タンクに移し替えて長期保管を続けるべきだという意見などがあがった。有識者会議は今後、最終的な処分方法を絞り込む。

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