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工機HD、電動工具のブランド名を「ハイコーキ」に

電動工具大手の工機ホールディングスは1日、同社の新ブランド「HiKOKI(ハイコーキ)」を発表する記者会見を開いた。コードレスでありながら高出力を実現した新製品を軸に商品を展開し、ネット動画やSNSの活用も進める。日立グループを離れてから1年半。かつては難しかった積極的な広告展開でブランド確立を目指す。

「パワー、耐久性、精度をあわせ持ち、どこでも仕事ができる製品をお客様は必要としている。進化する極上のユーザー体験を創造していく」。都内のホテルで開かれた記者会見で、白いステージに立った前原修身社長はIT企業トップのような身ぶり手ぶりを交えたプレゼンテーションで、新たなブランドの方針を披露した。

工機ホールディングス(旧日立工機)は2017年3月に米投資会社、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)の傘下に入った。18年6月に現社名に変更し、10月1日から電動工具やエア工具向けの新ブランド、ハイコーキでの商品展開を始めた。

戦略の核に据えるのが従来の18ボルトの蓄電池と同サイズながら電圧を36ボルトに高め、1キロワットクラスの出力を持つ新電池「マルチボルト」を搭載した製品群だ。コードレスながらハイパワーを実現したマルチボルト搭載の電動のこぎりなど新製品を、一気に10機種投入する。全国で3600回に及ぶ体験会も開き、認知度の向上を目指す。

さらに目立ったのが動画やSNSなどネットを駆使した展開だ。日立時代にはデジタルマーケティングやクラウドサービスなどに制約が多く、自主的な展開が難しかったという。

記者会見では「100万回の再生を目指す」(前原社長)という新たなネット動画を公開した。また会場に有名ブロガーを招いて実際にマルチボルト搭載機種を体験してもらうなど、ネットを活用したマーケティングに積極的に取り組む姿勢を見せた。

前原社長は「あらゆるメディアを活用して積極的に露出していきたい」と話し、独自ブランド創出への決意を示した。同社はKKRの元で、18年3月期に1912億円だった売上高を22年3月期に3000億円まで引き上げる計画だ。

達成に向けて、これまでの堅かった企業イメージを破れるか。新たな歩みが始まった。

(井沢真志)

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