2018年10月18日(木)

参院選統一候補へ弾み 沖縄知事選勝利で野党

沖縄県知事選
政治
2018/10/1 19:30
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沖縄県知事選で野党5党が支援する玉城デニー氏が自民、公明両党などが推薦する佐喜真淳氏に勝利し、野党は2019年参院選での統一候補擁立に弾みをつけた。米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対した玉城氏は、支持政党がない無党派層の取り込みに成功した。参院選でも1人区で「沖縄モデル」の再現をうかがう。

記者団の質問に答える玉城デニー氏(1日午後、那覇市)=共同

安倍晋三首相と公明党の山口那津男代表は1日の会談で、知事選結果を冷静に分析する方針を確認した。山口氏は記者団に「佐喜真氏は沖縄全県での知名度、親近感の不足を最後までぬぐいきれなかった」と述べた。

立憲民主、国民民主、共産、自由、社民の野党5党は推薦や支持を控え、政党色を抑えて支援する戦術をとった。

共同通信社の出口調査によると、玉城氏は「支持する政党はない」と答えた無党派層の71.4%を取り込んだ。自民、公明両党の支持層の4分の1前後も獲得した。

前宜野湾市長の佐喜真氏は自民、公明両党の支持層のそれぞれ7割前後を固めたが、無党派層は27.6%。企業や業界団体の票を固める組織戦では浸透しきれなかった。

野党は参院選に向け候補者一本化への手応えをつかんだ。立憲民主党の福山哲郎幹事長は「参院選1人区は候補を一本化すれば、安倍政権に十分勝機が見いだせる」と話した。国民民主党の玉木雄一郎代表は「来年の統一地方選や参院選では地域の声を反映できる候補や戦い方を展開することが重要」とした。

参院選では改選定数1の1人区が勝敗を左右する。自民党は13年参院選の31選挙区で29勝2敗、16年は32選挙区で21勝11敗だった。そのうち沖縄は野党が過去2回とも勝利しており、自民党には「沖縄の結果が全国に当てはまるわけではない」との声もある。

だが、野党統一候補に向けた調整の余地はある。19年参院選の1人区で改選を迎える野党系の現職はわずか3人。1日現在、1人区で立民はまだ公認を出しておらず、国民も長野選挙区の現職、長崎選挙区の新人の2人だけ。共産党は22人を内定済みだが、過去には野党共闘の進展に応じて取り下げるケースもあった。

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