工機HD、電動工具のブランド名を「ハイコーキ」に

2018/10/1 17:27
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電動工具大手の工機ホールディングスは1日、同社の新ブランド「HiKOKI(ハイコーキ)」を発表する記者会見を開いた。コードレスでありながら高出力を実現した新製品を軸に商品を展開し、ネット動画やSNSの活用も進める。日立グループを離れてから1年半。かつては難しかった積極的な広告展開でブランド確立を目指す。

「パワー、耐久性、精度を併せ持ちどこでも仕事ができる製品をお客様は必要としている。進化する極上のユーザー体験を創造していく」。都内のホテルで開かれた記者会見で、白いステージに立った前原修身社長はIT企業トップのような身ぶり手ぶりを交えたプレゼンテーションで、新たなブランドの方針を披露した。

工機ホールディングス(旧日立工機)は2017年3月に米投資会社、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)の傘下に入った。18年6月に現社名に変更し、10月1日から電動工具やエア工具向けの新ブランド、ハイコーキでの商品展開を始めた。

戦略の核に据えるのが従来の18ボルトの蓄電池と同サイズながら電圧を36ボルトに高め、1キロワットクラスの主力を持つ新電池「マルチボルト」を搭載した製品群だ。コードレスながらハイパワーを実現したマルチボルト搭載の電動のこぎりなど新製品を一気に10機種投入する。全国で3600回に及ぶ体験会も開き、認知度の向上を目指す。

さらに目立ったのが動画やSNSなどネットを駆使した展開だ。日立時代にはデジタルマーケティングやクラウドサービスなどに制約が多く、自主的な展開が難しかったという。記者会見では「100万回の再生を目指す」(前原社長)という新たなネット動画を公開した。また会場に有名ブロガーを招いて実際にマルチボルト搭載機種を体験してもらうなど、ネットを活用したマーケティングに積極的に取り組む姿勢を見せた。

「あらゆるメディアを活用して積極的に露出していきたい」と話し、独自ブランドの創出になみなみならぬ決意を示した前原社長。KKRの元で、18年3月期に1912億円だった売上高を21年3月期に3000億円まで引き上げる計画だ。達成に向けて、これまでの堅かった企業イメージを破れるか。新たな歩みが始まった。

(企業報道部 井沢真志)

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