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止まっていた時が動き始めた? ウッズ復活V
ゴルフジャーナリスト ジム・マッケイブ

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2018/10/4 6:30
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優勝を決めたとき、両手を高々と上げてつくったガッツポーズは、少しぎこちなかった。2013年8月以来の優勝。あのタイガー・ウッズ(米国)でさえ、絵になるようなフィニッシュシーンをどう演出するか、忘れていたのだろうか。

初日から首位を譲らず完全優勝

米男子ゴルフのプレーオフ最終戦、ツアー選手権(9月20~23日、アトランタのイーストレークGC)で、ウッズが初日から首位を譲らず完全優勝を果たした。その瞬間が迫ると、普段はゴルフに興味のない人までもが、テレビの前にくぎ付けになったはずだ。さらに、同じ組で回っていたジャスティン・ローズ(英国)が、最後のホールでスコアを伸ばせなければ、ウッズにシーズン総合優勝のチャンスさえ転がり込む状況が加わっていたのだから、最後の最後まで目が離せなかった。

直後から、ツイッターやインスタグラムといったSNS(交流サイト)の世界でも話題となり、ウッズの優勝は地球の裏側にまであっという間に拡散したようだが、それを担った若い人たちの喜びも理解できる。SNSを自在に使いこなす彼らにしてみれば、初めて目の当たりにするウッズの強さだったのだ。

ウッズの全盛期については様々な意見があるが、24歳だった00年、彼は全米オープン選手権、全英オープン選手権、全米プロゴルフ選手権とメジャー大会を3試合連続で制した。

それは1953年にベン・ホーガン(米国)がマスターズ選手権、全米オープン、全英オープンに勝って以来の快挙だったが、ウッズは年が明けた01年4月、マスターズで優勝すると、メジャー大会4連勝。前人未到の記録をつくったそのとき、ウッズは伝説となり、それ以降はその伝説にさらなる彩りを加えていった。

ただその当時、今回のウッズの優勝に浮かれた若者たちはまだ、よちよち歩きを始めたばかりだったはず。物心ついたころ、ウッズは醜聞にまみれ、けがでツアーを離れることも少なくなかった。彼らにとってウッズは、歴史上の偉人であったのだ。その偉人が現代によみがえったのだから、あれだけの熱狂もさもありなんか。

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