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海鳥にプラごみの有害物質 体内蓄積、4割で確認

海のプラスチックごみが原因とみられる有害物質による汚染が日本近海を含め世界各地の海鳥に広がり、調査した個体の約40%に蓄積していたとの研究結果を東京農工大と北海道大のグループが1日までにまとめた。国際条約の規制対象で、生殖への悪影響などが指摘される臭素系難燃剤などが検出された。

プラスチックごみ起源の有害物質が蓄積していることが分かった日本近海のオオミズナギドリ(東京農工大の山下麗研究員提供)=共同

グループの高田秀重・東京農工大教授は「汚染は極域にまで及んでいる。ハワイのアホウドリなど有害物質全般の濃度が特に高い海鳥に影響が出ていないかを詳しく調べる必要がある」と話す。

グループが調べたのは、鳥の尾羽の付け根付近から分泌される「尾腺ワックス」と呼ばれる脂肪。2008~16年に新潟県・粟島のオオミズナギドリや小笠原諸島・聟島のクロアシアホウドリなど、世界15地域で37種150羽の海鳥から集めて分析した。調査場所にはグリーンランド、ガラパゴス諸島、ハワイ、ベーリング海、オーストラリア近海なども含まれる。

粟島など12地域の23種46羽から、燃えにくくするために加えられる臭素系難燃剤や、加工しやすくする可塑剤のフタル酸エステルなどの有害物質が検出され、プラスチックごみが起源と推定された。聟島など3地域では未検出だった。

他にもプラスチックごみ由来と疑われる紫外線吸収剤などの物質を確認。これらを含めると全体の43%の海鳥で、のみ込んだプラスチックから有害物質が体内に移行し、蓄積しているとみられるとの結果が出た。

ハワイや、南極に近い南アフリカ領マリオン島のアホウドリの一種など9種類は、プラスチックごみ以外の汚染物質の濃度も高く、特にリスクが高いとされた。

海鳥は餌を取る際にプラスチックごみを誤って取り込むことが多く、消化管の損傷や有害物質の影響が懸念されている。〔共同〕

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