2018年12月11日(火)

迫る台風24号、先手の鉄道運休 「大規模で驚いた」

2018/9/30 22:10 (2018/10/1 0:31更新)
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強い台風24号が30日夜、日本列島に上陸、北上した。JR各社は混乱を避けるために、新幹線や在来線で予告したうえで順次運行を取りやめる計画運休を実施した。東京駅などは運休前に移動しようとする人、足止めされて宿泊先を探す人などで混雑。「大規模な運休で驚いた」「安全のためなら仕方ない」とため息が漏れた。

台風24号の影響で首都圏の在来線が運休し、閑散とするJR新宿駅(30日午後8時21分)

東海道新幹線は30日午前から計画運休を実施。「午前中なら大丈夫かと思ったが間に合わなかった」。東京駅構内で京都府長岡京市の女性会社員(31)は、静岡県の三島駅止まりのこだましか表示されていない電光掲示板をぼうぜんと見つめた。「明日は仕事。朝一の列車で帰りたいが、始発からダイヤ通りに動くかも分からないなんて」と途方に暮れた。

切符の窓口には払い戻しや切符の変更を求める人で長蛇の列ができた。海外出張から成田空港着で帰国した大阪府枚方市の会社員、下地達朗さん(34)は「ダメ元で改札前まで来てみたがやはり動かないか」とため息。スマートフォンで新大阪駅まで帰る手段を探したが、「今日はホテルに一泊するしかなさそうだ。安全のための運休なら仕方がない」と諦めた。

午前中の新幹線は早めに移動しようとした人で混雑。就職活動の面接のためにのぞみで上京してきた京都市西京区の男子学生(25)は「新大阪の発車時点で満席というアナウンスを聞いた」。デッキで2時間以上立ち続け「これから面接なのに……」と疲れた表情だった。

JR東日本は正午すぎ、首都圏の在来線全線を午後8時以降運休すると発表した。「首都圏全域での計画運休は初めて」(同社)。夕方になると新宿駅は家路に就く人々で混み合った。

豊島区の女性会社員(27)は「日曜はいつも、新宿で遊んで午後7時半ごろに帰るが、今日はお店がどこも早く閉まるので急いで帰ることにした」。文京区の男性会社員(24)は「友人と飲む予定だったが運休すると知ってすぐ帰宅することにした。こんなに規模の大きい運休を経験するのは初めてで驚いた」と話していた。

首都圏の集客施設でも公共交通機関の乱れや悪天候を受け、開園時間の短縮などが相次いだ。

よみうりランド(東京都稲城市)は強風で安全が確保できないと判断し、午後8時の閉園時刻を同5時に繰り上げた。広報担当者は「鉄道の運休などで来場客が帰れなくなる恐れもあり、園内放送で早めの帰宅を呼びかけている」と話した。

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