AI活用手探り 花王は流行分析、電通は人が指導
大手113社の活用状況、日経と「xTECH」が調査
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98%の日本企業が人工知能(AI)活用に前向きな一方で、期待通り動かすためのデータ学習に手間取っている。日本経済新聞と「日経xTECH(クロステック)」の共同調査では、回答した113社の88%が「AI人材の増強」、76%が「データの収集・加工」を今後の改善点に挙げた。「動くAI」を育てるための手探りが続く。
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データ資源は21世紀の「新たな石油」といわれる。企業や国の競争力を高め、世界の経済成長の原動力となる。一方、膨大なデータを独占するIT(情報技術)企業への富と力の集中や、人工知能(AI)のデータ分析が人の行動を支配するリスクなど人類が初めて直面する問題も生んだ。
連載企画「データの世紀」とネット社会を巡る一連の調査報道は、大きな可能性と課題をともにはらむデータエコノミーの最前線を追いかけている。