サイバーダイン、家庭で使える衣服型ロボ開発へ
サイバーダインは27日、高齢者の歩行機能の維持・向上を促進する衣服型ロボット「HAL」の開発が日本医療研究開発機構(AMED)のロボット介護機器の開発補助事業に採択され、交付が決定したと発表した。20年度までの3年間で計2億7000万円を補助される予定。同年度までに開発し、家庭向けに販売したい考えだ。
開発する衣服型のHALは、身体を動かそうとしたときに脳から筋肉に伝わる微弱な生体電位信号を皮膚に直接触れなくても検出できるセンサーを採用。この信号をもとにモーターを制御して歩きやすくする。
部品を小さく軽くすることで衣服のように装着できるため、高齢者がストレスなく長く使えることができ、家庭向けに普及できるとみている。
同社は脳卒中や脊髄損傷などの患者の歩行を支援する医療用HALが主力。ただ、装着や操作が複雑で、利用は医療機関でのレンタルに限られていた。家庭向けに販売できれば収益源の多様化につながる可能性がある。
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