2018年10月22日(月)

山形大の重粒子線がん治療施設、20年秋に本格始動

北海道・東北
2018/9/27 22:00
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山形大学医学部は建設中の「東日本重粒子センター」の本格的な治療開始が2020年秋になるとの見通しを示した。がんの腫瘍に重粒子を照射する治療施設で、北海道・東北では初めてとなる。大型加速器を45メートル四方の建物にコンパクトに収める設計は過去に例がないといい、国内外から患者を集める医療ツーリズムにもつなげる。

建設工事が進む山形大学医学部の「東日本重粒子センター」(山形市)

建屋建設と並行して、東芝に発注した大型装置を10月から順次搬入し、20年春から試験的な治療を始める。重量物設置による地盤沈下の影響などを確認したうえで、20年秋の本格稼働を目指す。

重粒子センターは佐賀県や大阪府などに続き全国で7カ所目となる。総事業費は150億円で、国が61億円、地元自治体が31億円、借入金が50億円で、残りは寄付金でまかなう。地元企業も加わる「先端医療国際交流推進協議会」を設け、受け入れ体制を整える。

計画立案から携わる医学部の嘉山孝正参与(国立がん研究センター名誉総長)が東北各県の医療機関に協力を求め、年間600人の利用者を見込む。嘉山参与は「何人利用があるのか保証はないが、リスクを負うのは当たり前。学生が『すごいことやっている』と感じて県内に残ってくれることを期待したい」と述べた。

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