日立建機、生産・開発を一本化 ICT建機をてこ入れ

2018/9/27 19:03
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日立建機は27日、情報通信技術(ICT)を用いた建設機械の開発強化などを狙い国内の生産・開発体制を再編すると発表した。2018~22年度に420億円を投じて油圧ショベルやホイールローダーなどの開発拠点を主力工場に一本化する。製造現場の自動化や生産性向上にも取り組み、営業利益ベースで60億円の収益向上を目指す。

19年4月にホイールローダーの製造・開発を手掛けるグループ会社、KCMを吸収合併する。ホイールローダーの開発・生産機能は油圧ショベルを開発・生産している土浦工場(茨城県土浦市)に統合。これまで国内で4カ所に分散していた開発拠点は2カ所に統合する。

これまで同じ小型建機でも開発拠点が分散しており経営資源を十分引き出せなかった。顧客のニーズにも素早く対応できていなかっため、体制を抜本的に見直す。

小型建機は滋賀県などの工場に集約する。一部工場は部品生産に特化して、生産体制の効率化にも取り組む。生産現場の人手不足を踏まえ自動化に優れた生産ラインを導入。一連の再編でホイールローダーの生産能力を25%、油圧ショベル向け機器は7%高める。

建機メーカー各社はICTを活用した自動化やサービス事業へのシフトを進めている。最大手のコマツは13年に世界初のICTブルドーザーを市場投入するなど自動化で先行しているが、日立建機は主力の油圧ショベル以外の機種の開発力や販売力の強化が課題とされてきた。

日立建機は19年3月期には18年3月期(187億円)の2.3倍に相当する429億円を設備投資に充てることを決めている。すでに大型油圧ショベルの生産を土浦工場から常陸那珂臨港工場に集約しており、海外でもインドやオランダなどで拠点統合を進めている。

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