小惑星「りゅうぐう」に険しい岩肌 探査ロボが接写
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」に降ろした探査ロボット2台が撮影した新たな画像を公開した。険しい岩肌や激しくぶれた地表が写っており、21日の投下後から地表を跳びはねながら観測を続けている様子がうかがえる。地表の温度はセ氏65度だった。

はやぶさ2が10月下旬に初めての着陸を目指すりゅうぐうの姿が徐々に分かってきた。
探査ロボットは直径18センチメートル、高さ7センチメートル。地表を跳びはねて移動し、地形を調べる。現時点で2台とも動いているという。
りゅうぐうから送ってきた画像の1枚には、間近で撮った地表が写っていた。角張った岩石や砂利で埋め尽くされていた。ほかにも多数のぶれた画像が届き、プロジェクトチームは「探査ロボットが跳んでいることを確認できた」と説明している。
はやぶさ2は10月下旬から3度の着陸で、生命の起源を探る手がかりとなる有機物などを含む岩石を採取する。2019年末までりゅうぐうにとどまり、20年末に地球へ持ち帰る予定だ。
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