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朝比奈、オール一本勝ちで成長みせた金 世界柔道

【バクー=西堀卓司】柔道の世界選手権第7日は26日、バクーで男女各1階級が行われ、女子78キロ超級決勝で昨年2位の朝比奈沙羅(パーク24)が、リオデジャネイロ五輪銀メダルで2013、14年世界女王のイダリス・オルティス(キューバ)に勝ち、優勝した。

昨年の世界柔道決勝で朝比奈はバテバテだった中国選手を仕留めきれず、逆に指導を食らって消化不良の銀に終わっている。勝ちみの遅さから取りこぼした女王の座をがっちり手にし「先の景色を見ることができた」と感慨に浸った。

一本勝ちを重ねた戦いに殻を破る決意が見てとれた。有利な組み手になりながら、ちゅうちょして"水入り"が入りそうな膠着状態に陥る悪癖をちらとも見せない。「組んでから技出しを早く」と鍛錬の成果でもある速射砲の足技は、大砲ぞろいの最重量級で際だった。

仕上げは得意の払い巻き込みを警戒する相手の心理を逆手を取っての支え釣り込み足。圧力をかけてから足を支え棒にして引っ張り込み、重い相手がごろり、ごろりと転がった。3回戦から2試合は技ありを奪ったこの技からの抑え込みで仕留め、準決勝は世界ランク2位を一発で沈めた。

五輪の金・銀メダルを持ち、世界柔道も2度制した古豪オルティスとの決勝は指導3での反則勝ち。世界にとどろく担ぎ技の脅威におびえず前に出続け、「自分との戦いに負けなかった」。オール一本をタイトルの肩書に加えて見せた。

アジア大会を制した素根輝(福岡・南筑高)と一騎打ちになりそうな東京五輪の代表レース。全日本選抜体重別、全日本選手権と4月に素根に連敗し、早くも聞こえてきた「新旧交代」の声をほぼ満点の柔道で打ち消した。「まだ21歳だけど、次はベテランの安定感で見てもらえる強い柔道がしたい」。高校生の新鋭の突き上げは鋭いが、そう宣言する新世界女王もまだまだ伸び盛りである。

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