林原、スイス製薬大手と長期契約 水溶性カプセル原料供給
バイオ企業の林原(岡山市)は26日、スイス製薬大手のロンザと長期パートナーシップ契約を結んだと発表した。サプリメント向けの水溶性カプセルの原料となる天然多糖類「プルラン」を安定的に供給するほか、ロンザの新商品を共同で開発することも計画している。
プルランは、とうもろこしデンプンを酵母で発酵させて造る。水溶性や被膜性に優れており、食品や化粧品の原料に多く使われている。林原は1972年に製造法を開発し、2002年からはロンザの子会社で医薬品などのカプセル大手、米カプスゲルに原料として供給している。
林原はプルランの安定供給に向けて、岡山第2工場(同)で製造設備を増強する。19年中の着工を予定しており、詳細は今後、詰める。