2019年4月20日(土)

日産、完成車検査で未実施など新たな不正発覚

2018/9/26 17:07
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日産自動車は26日、完成車検査の不正に関する調査の報告書を公表した。7月に明らかにした排ガス・燃費測定で国の基準を逸脱した事例に加えて、他の工程でも検査の未実施やデータ書き換えが複数見つかった。いずれも事後の検証で「国の保安基準を満たすと確認できた」(同社)としている。国は同社の報告書を精査した上で、今後の対応を決める。

26日午後に日産本社(横浜市)で山内康裕チーフ・コンペティティブ・オフィサー(CCO)が会見した。山内氏は「今回の対策に経営層が一丸であたる必要性を認識している」と述べた。

不正は完成検査で一部の車を抜き出して調べる「抜き取り検査」の工程で見つかった。新たに装置や車の性能を調べる「精密車両測定検査」で不正が発覚した。対象車はおよそ250台だった。

ブレーキ液の残量警告灯の機能を確認する試験が未実施だった。車外騒音や最大安定傾斜角度の確認も一部の車両で行っていなかった。測定値や試験条件の数値書き換えは、車の全幅や警音器の音量など8つの測定項目で見つかった。

品質については、現在生産する車を使って正しい方法で試験を再実施するなどして「全ての車両で国の保安基準を満たすと確認できた」(山内氏)としている。

7月に公表した排ガス・燃費測定の試験における数値の書き換えなどの不適切な事案については、該当車が同月の公表値から34台多い1205台に増えたと公表した。計算ミスやデータ重複などがあった。検査が途上だった「GT-R」は、8月末までに全車両で品質を担保できると確認した。

日産では再発防止策を強化する。山内氏は「検査員を今年度だけで670人増やす。また老朽化した設備の更新投資などに6年間で1700億~1800億円を投じる」などの追加の施策を明らかにした。

報告書では不正が相次いだ要因として「規範意識の鈍麻」や「人員不足」など10項目を指摘した。山内氏は「今回でうみは出し切れたが、コンプライアンス意識の醸成は道半ばだ」と指摘。再発防止策の徹底に全力を注ぐ姿勢を示した。報酬返納など経営陣の処分については、「着実に対策を実施することに集中したい」と言明を避けた。

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