2018年12月15日(土)

御嶽山で遺族らが慰霊登山 山頂への登山道規制解除

2018/9/26 9:55 (2018/9/26 12:35更新)
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2014年9月27日の噴火で58人が死亡、5人が行方不明となった御嶽山(長野、岐阜両県)で、犠牲者の遺族らが26日、慰霊登山をした。同日午前、9合目付近から山頂までの約600メートルの登山道の規制が解除され、噴火後初めて約30人の遺族が山頂周辺に入った。

御嶽山噴火から4年を前に、山頂を目指して慰霊登山をする遺族ら(26日、長野県木曽町)=共同

遺族らは山頂で噴火時刻の午前11時52分、犠牲者に黙とう。「この悲劇を風化させることは許されません」と刻まれた慰霊碑が新たに建立された。

犠牲者の多くが山頂周辺で見つかったことから、遺族からは立ち入りを求める声が相次いでいた。山頂周辺の規制解除は26日~10月8日の期間限定。有識者を交えて具体的な対策を進めてきた地元の長野県などが、ハードとソフトの両面で必要な安全対策が整ったと判断した。

山頂付近では被災した山荘を撤去し、計約90人収容できるシェルターを3つ設置。危険な場所を避ける形で登山道を整備し直した。9合目の山荘でも噴石対策のため屋根や壁に補強工事を施し、噴火時などに危険を知らせる屋外スピーカーも備え付けた。

登山道や山頂にパトロール隊を約20人配置し、山頂付近の登山者の滞留防止や安全指導に努める。登山道の山小屋は「登山指導所」と位置付け、注意事項を記したチラシを配布。安全な装備や火山活動の状況について知らせる。

慰霊登山のため、8合目の山小屋に宿泊した遺族らは午前6時半ごろ出発。同11時前には山頂に到着した。次男の真友さん(当時41)を亡くした長野県東御市の荒井寿雄さん(76)は「息子の亡くなった場所をこの目に焼き付けたい」と話した。夫の泉水さん(当時59)を山頂付近で亡くした長野県池田町の野口弘美さん(60)は、頂上が近づくと目に涙を浮かべ、到着後に「4年ぶりにやっと来れた。ごめんね」とつぶやいた。

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