/

国連総会「米国第一」巡り応酬 トランプ氏と各国首脳

(更新)

【ニューヨーク=永沢毅、高橋里奈】各国の首脳や閣僚が国際的な課題を議論する国連総会の一般討論演説が25日、ニューヨークの国連本部で始まった。トランプ米大統領は「グローバリズムを拒絶する」と演説し、持論の米国第一主義を明確に打ち出した。欧州や中東諸国の首脳は反論し、中国とロシアは米国をけん制した。首脳間の外交も活発になっている。

トランプ氏は25日午前(日本時間同日深夜)に演説に臨み、看板政策の保護貿易や移民排斥で「米国第一」を推進する立場を強調した。通商政策では「私たちは破綻した悪い貿易協定の再交渉を進めている」と力説した。巨額の貿易赤字を巡り、中国を「貿易不均衡は全く許容できない」と非難した。

移民政策では「不法移民が犯罪ネットワーク、無慈悲なギャングに資金提供している」と指摘した。持論であるメキシコとの国境の壁建設などを念頭に「国益に沿った形で自国の移民政策を決める権利がある」と訴えた。

イスラエル非難の決議に反発して6月に表明した国連人権理事会からの離脱の正当性を主張した。「グローバルな官僚主義に決して屈しない。私たちは愛国主義の原則を受け入れる」との立場を明確にした。

トランプ氏に対し、各国首脳からは懸念や批判の声が上がった。マクロン仏大統領は「自国の利益を追求する最もすさまじい無法状態がまん延している」と批判した。トランプ政権が温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」を離脱したのを踏まえ「パリ協定に従わない国とは貿易協定を結ぶのをやめよう」と呼びかけた。

米国人牧師の拘束を巡って米国から鉄鋼などの追加関税をかけられているトルコも同調した。エルドアン大統領は「武器としての制裁や保護主義のまん延、気まぐれな通商合意の破棄には誰も黙ってはいられない」と強調した。

トランプ氏から演説で「中東に混乱をまき散らしている」と批判を受けたイランのロウハニ大統領も米国批判を展開した。米国がイラン核合意から離脱し、経済制裁を再開したことについて「違法な一方的な制裁は経済テロであり開発の権利の侵害でもある」と反発した。

ロウハニ氏はイランが合意内容を完全に順守していると重ねて主張し、米国に「交渉のテーブルに戻り、国際機関に戻り、経済制裁を科さないよう求める」と訴えた。

中国とロシアが協調する場面もみられた。中国の王毅国務委員兼外相は25日、ニューヨークでロシアのラブロフ外相と会談し「国際法と多角主義、自由貿易体制を守らなければならない」と述べた。ラブロフ氏は「ロ中は緊密に連携して国際社会の公平と正義を守らなければならない」と応じた。共産党機関紙の人民日報(電子版)が伝えた。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン