2019年4月26日(金)

金正恩氏「適切な時期に日本と対話」 文大統領、安倍氏に

2018/9/26 4:26 (2018/9/26 9:13更新)
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【ニューヨーク=地曳航也】安倍晋三首相は25日午前(日本時間26日未明)、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と訪問先のニューヨークで約50分間会談した。韓国政府の説明によると、文氏は先の南北首脳会談で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長から「適切な時期に日本と対話し、関係改善を模索していく用意がある」との発言があったと首相に伝えた。

25日、ニューヨークでの会談前に韓国の文在寅大統領(右)と握手する安倍首相=共同

首相と文氏の会談は今月中旬の3回目の南北首脳会談の後、初めて。文氏は会談の冒頭「首相のメッセージを金正恩委員長に忠実に伝えている。答えも聞いた」と語った。日本政府の説明によると、首相は南北会談にあたり、文氏に日本人拉致問題の解決の重要性や日朝関係に関する考え方の伝達を依頼していた。

文氏は首相のメッセージへの金正恩氏の返答を含め、南北会談の結果を具体的に説明した。日本政府は正恩氏の反応の詳細を明らかにしていない。首相は文氏に謝意を表明し、日本人拉致問題への協力を求めたうえで、正恩氏と直接対話する用意があると伝えた。

トランプ米大統領によると、金正恩氏は6月の米朝首脳会談の際、トランプ氏に首相との対話について「オープンな姿勢」を示していた。

日韓首脳会談では北朝鮮から朝鮮半島の完全な非核化に向けた具体的な行動を引き出すため、米国を含め日韓で連携する方針で一致した。首相は国連安全保障理事会の制裁決議の履行が重要との考えを強調した。朝鮮戦争の終戦宣言や2回目の米朝首脳会談を巡っても意見を交わした。

二国間関係に関しても議論した。10月に未来志向の日韓関係をうたった日韓共同宣言から20年を迎えるのを踏まえ、一層の関係強化の必要性を確認した。首相は文氏の早期来日を招請した。

首相は文氏に従軍慰安婦問題の最終かつ不可逆的な解決を盛り込んだ日韓合意の着実な履行を求めた。日本の植民地統治下で労働に従事した韓国人の徴用工問題でも日本の立場を伝えた。

日本政府の説明では、文氏は日韓合意を破棄せず再交渉も求めないと発言した。両首脳は慰安婦問題に関し、日韓関係に影響を及ぼさないよう互いに知恵を出していくことで一致した。

韓国政府の説明によると、文氏は日韓合意に基づき設立した「和解・癒やし財団」について国内の反対論を背景に「正常な機能を果たせず、なくなるしかない状況だ」と説明。徴用工問題に関しても、韓国人の元徴用工が賠償を求めた裁判を巡り司法判断の尊重の必要性を訴えた。

日韓首脳会談のポイント
○日本と適切な時期に対話し関係改善の用意があるとする金正恩委員長の意向を、文在寅大統領が安倍晋三首相に伝達
○首相は日本人拉致問題の解決へ協力を要請、金正恩氏との直接対話の意欲も伝える
○北朝鮮非核化へ緊密な連携を確認、首相は対北朝鮮制裁の履行の重要性を強調
○未来志向の関係構築に向けた協力で合意。慰安婦問題が日韓関係に悪影響を与えないよう知恵を出すことで一致

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