対中「貿易不均衡 認めず」 トランプ氏、国連で演説

2018/9/26 1:11
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【ニューヨーク=永沢毅】トランプ米大統領は25日午前(日本時間25日夜)、国連総会で一般討論演説に臨み、貿易戦争が激しさを増す中国について「貿易不均衡は容認できない」と強調した。中国からの輸入額のほぼ半分に追加関税をかけるなど、対中強硬姿勢を今後も譲らない方針を鮮明にした。北朝鮮に対しては非核化の実現まで制裁を続ける考えを示した。

25日、米ニューヨークの国連総会で演説するトランプ米大統領=ロイター

25日、米ニューヨークの国連総会で演説するトランプ米大統領=ロイター

トランプ氏の国連総会での演説は就任後2回目。経済や安全保障で「米国第一」の立場を改めて訴えた。

トランプ氏は演説で、米国と他国の貿易関係について、これまで不公正で互恵的ではなかったと主張。北米自由貿易協定(NAFTA)や米韓FTAなどの再交渉を通じ、一定の成果を示したとの認識を示し「これは始まりだ」と語った。

北朝鮮に関しては、核実験や弾道ミサイル発射といった挑発行為がなくなったことを成果として誇示。6月の初の米朝首脳会談を「とても生産的な対話だった」としながらも、非核化には「まだ多くの作業が残っている」と指摘した。その達成に向けて制裁を続ける考えを示した。「金正恩(キム・ジョンウン)委員長の勇気とその行動に感謝したい」とも語った。

昨年の演説では、ミサイル発射を繰り返していた金正恩氏を「ロケットマン」と批判、必要に迫られれば北朝鮮を「完全破壊」せざるを得ないと警告していた。今回はそうした批判を封印し、対話ムードを前面に打ち出した。

イランについては「イラン政権が攻撃的な態度を続ける限り、全ての国々にイランを孤立させるよう求める」と主張。核開発を認めない立場を強調し、追加制裁の一環として11月に発動するイラン産原油の禁輸への協力を各国に呼びかけた。

今後の海外援助に関して「米国に敬意を払う対象にしか支援はしない」と表明。米国は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出を全面的に停止する方針を発表している。パレスチナが聖地エルサレムをイスラエルの首都と認定したトランプ政権への非難を続けていることが理由だ。

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