よつ葉乳業や道内農協、自家発電拡充 生乳廃棄教訓に

2018/9/25 22:30
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北海道で震度7を記録した地震による大規模停電の発生を受け、乳業会社や酪農家が危機管理体制を強化している。よつ葉乳業は道内の全工場で停電時にも製造を継続できる自家発電体制を整える。農協も自家発電機の導入を進めるなど対応を急いでいる。

よつ葉乳業は道内4工場のうち十勝主管工場(音更町)とオホーツク北見工場(紋別市)に自家発電設備を備え、道内に工場を持つ乳業会社の中で唯一、地震後も工場を稼働し続けることができた。落雷による瞬間的な停電などを想定し、1990年代から対応を進めたことが奏功した。

残る2工場のうち根釧工場(釧路市)は地震発生前から自家発電設備の導入を決めており10月から使えるようにする。地震を受けて宗谷工場(浜頓別町)への早期導入を新たに決めた。「酪農家目線で安定的な生乳の受け入れや工場の稼働を最優先した」(同社)

道東あさひ農業協同組合(別海町)は所属する全ての酪農家に発電機を設置することを決めた。酪農家の約6割が発電機を持っておらず、大規模停電の発生で搾乳や生乳の冷却ができなかったからだ。2日間で約2千トンを廃棄し、総被害額は3億円を見込む。他の農協でも発電機導入の動きが広がりそうだ。

大規模停電で乳業各社が道内にある工場の操業を停止し、行き場を失った生乳が大量に廃棄された。機械による搾乳ができずに病気になった乳牛も多く、道内の酪農に大きな影響が出ている。

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