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パット開眼もファンのおかげ 香妻8年目の初優勝
編集委員 串田孝義

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2018/9/27 6:30
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日本地区最終予選をクリアして出た全米女子オープン(5月31~6月3日)で予選落ちしたころが「調子としては最悪だった」と父はいう。その後も予選落ちが続いたが、いきなり6位に食い込んだ8月のCATレディースでパット数1位を記録した。前週の男子ツアーで幼なじみの出水田がプロ初優勝を飾ったのに触発されて10位に入ったゴルフ5レディースでもパット数は4位。球と体の距離感が遠すぎず近すぎず、常に「入れる」という攻めの気持ちで打てていた。2014年のパーオンホールでの平均パット数1.7586はツアー1位。どこからでもバーディーを狙っていた往時の気迫がよみがえりつつあった。

香妻のパット復調はファンからの映像集がヒントになったという=共同

香妻のパット復調はファンからの映像集がヒントになったという=共同

最終日8バーディーで逆転V

9月14日~16日のマンシングウェア東海クラシックにはもともと出場権はなく、会場に先乗りして練習しながら欠場者が出るのを待つ「ウェーティング」の立場からツアー初優勝まで一気に上り詰めた。首位と3打差の10位から出た最終日を8バーディーで逆転。なかでも最終18番で沈めた2.5メートルの8個目のバーディーパットは圧巻だった。終わってみればこれが決勝の一打となった。

香妻は今夏、夜の5キロのランニングを日課にした。食事も時間帯に気を使うようになった。これらのダイエットの取り組みが腰痛の改善にプラスとなったことは疑いないが、こうした日々たゆまぬ努力に取り組むモチベーションを高めた時期がちょうど、父が記憶する娘に笑顔が戻ったころとほぼ一致するのは興味深い。パット開眼で取り戻した自信が、ゴルファー香妻の心のスイッチをオンにしたのだろう。

専門家のもとに通い、ぶれないメンタルについて学ぶようにもなったという。「右脳、左脳の使い方なんてことらしい。それはオレが昔から教えていたことだ、と言うと、中身の深さが全然違うと怒られる」と、苦笑する父はそれでもうれしそうだ。

プロ8年目の初優勝で出場できることになった27日開幕の日本女子オープン(千葉・千葉CC野田)。アマチュア時代から通算で過去6回出場し、シード1年目で出た15年大会(石川・片山津GC白山)で6位の成績を挙げた以外はすべて予選落ち。だが、腰痛による練習減から自分のゴルフを見失った16、17年の予選落ちは横に置くとして、パット巧者の香妻にとって本来相性は悪くない大会のはず。現在6週連続予選通過中。勢いはどこまで続くだろう。

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