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パット開眼もファンのおかげ 香妻8年目の初優勝
編集委員 串田孝義

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2018/9/27 6:30
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今年3月に終了したフジテレビのバラエティ番組「めちゃイケ」(略称)のファンだった。数あるヒット企画の中でも筆者の記憶に残っているのが岡村隆史と横峯さくらが対決する、というオファーシリーズだ。番組では鹿児島県鹿屋市にあった横峯の父・良郎氏が主宰するゴルフ教室「めだかクラブ」も登場した。お笑いのスターと自由奔放な子どもたちとの交流も描かれたが、当時中学1年だった香妻琴乃、出水田大二郎らも天才少年少女として紹介されていた。

出てくる子はみな元気いっぱい、とても楽しそうだった。ただ、のちにプロゴルファーとなった香妻はいくつかのインタビューで「(めだかクラブには)父に無理やり連れて行かれただけ。本当に嫌々行っていた」と打ち明けている。

ツアー初優勝を果たし涙ぐむ香妻=共同

ツアー初優勝を果たし涙ぐむ香妻=共同

成績どん底もファン離れず

香妻がもともと好きではなかったゴルフ。再び「心底ゴルフが嫌いになった」瞬間が昨年末に訪れた。2014年に賞金ランク19位となって初シードを獲得、現在の女子ゴルフ界の一大勢力でもある92年組(92年4月~93年3月生まれ)でも指折りの人気選手となりながら、シードは2年で失い、ついに昨年末には翌シーズンの出場権をかけた予選会(QT)ランクも104位に落ちた。

今季はレギュラーツアーの出場試合の確保さえ危うく、4年ぶりに下部ツアーにも出場した。試合で着るウエアのサマンサタバサをはじめ契約スポンサーは7社。「試合に出られないプロゴルファーになんの価値があるのか。スポンサーさんに申し訳ない思いでいっぱいで、ゴルフが嫌いになっていました」

プレー中の香妻から笑顔が消えていた。それでもファンは残った。「(下部の)ステップ・アップ・ツアーでも、どんなにスコアが悪くても、私の出る試合についてきてくれるファンがいた。それも想像していたよりずっとたくさんの数で。スポンサーの方も、1日ちょっと成績がいいだけで『ナイスプレー』と連絡をいただいて」

父・尚樹は確か3カ月前ぐらいだったと記憶している。香妻が「やっと見つかった」と笑顔をみせていた。ファンからもらった、良かったときの自分のプレー映像集を見ているうちに「これだ、というパッティングのヒントがひらめいた」のだという。

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