2018年12月19日(水)

官公庁のカタカナ語、不評 文化庁世論調査

2018/9/25 17:07
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文化庁が25日に発表した国語に関する世論調査で、「コンソーシアム」や「パブリックコメント」など官公庁がよく使うカタカナ語について、「共同事業体」「意見公募」といった漢字の言葉を使った方がいいと考える人が多いことが分かった。同庁文化審議会は結果を踏まえ、分かりやすい公用文書のあり方の議論を進める。

調査では6つのカタカナ語と、同じ文脈で使われる漢字の言葉について、不特定多数の人に宛てる文書でどちらを使った方がいいか聞いた。

「コンソーシアム」を使った方がいいとしたのは7.6%にとどまり、「共同事業体」は78.8%と多数を占めた。

「インバウンド」と「訪日外国人旅行(者)」、「フォローアップ」と「追跡調査」などでも、漢字が適切だとする人が多かった。

一方、「ガイドライン」と「指針」などカタカナでも漢字でも同程度の結果の言葉もあった。

文化庁担当者は「日本国民全般を考えると、漢字の言葉を使った方がコミュニケーションできる可能性が高い」と説明。ただ「時がたてば受け止め方も変わる」とし、状況を踏まえた言葉の使用が大切だとした。

調査では若者言葉の浸透度も調べた。

「上から目線の言い方をされた」などという場合の「目線」を、「使うことがある」は57.4%だった。年代別だと「使うことがある」は16~19歳で81.9%で最も高く、70歳以上は30.7%だった。

同庁によると「目線」は「カメラ目線」などとしてテレビ業界で使われていたのが、一般に広まったとみられている。

「ガチで勝負をする」の「ガチ」は、「使うことがある」が41.0%、「聞いたことはあるが使うことはない」が46.9%。大相撲で真剣勝負を意味する「ガチンコ」が元になった可能性があるという。

一方で「ほぼほぼ完成している」などと用いられる「ほぼほぼ」は「使うことがある」が27.3%、「聞いたことはあるが使うことはない」は41.2%。「聞いたことがない」が31.0%だった。

調査は18年3月、全国の16歳以上の男女3579人に個別面接で実施。有効回答数は2022人だった。

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